歴史

土の歴史

石見の国は、古来より豊富な粘土が産出され、石見の赤瓦とともに「丸物」と呼ばれる石見陶器(壷・水甕)は素朴で堅牢生活必需品として広く世に知られ、使用されてまいりました。

弊社の所在地「波子(ハシ)」の地名は、「土師(ハジ)」に由来し、この地で往古、土器の製造に携わる民族が居住していたと伝えられています。

その末裔の主たる生計は、赤瓦と粗陶器(丸物)の生産によるもので、素朴で荒削りの感を与える外観の中に秘められた、ほのぼのとした温かみのある石見焼は、長い長い伝統の中に生み出されてきたものです。

弊社は、代々石見陶器を製造してまいりました窯元の後身でございます。今度は、弊社が器の製造に使用しています粘土を、陶芸を愛する皆様方に広く利用して頂きたく、お知らせするものであります。